幸福会ヤマギシ会本部事務局
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(幸福会ヤマギシ会機関紙 「けんさん」)
▼年が明けても次々といろいろな事件が社会を騒がす。年の始めに、誰もが心豊かで安寧な暮らしを望んでいるのに、子ども達が安心して外で遊ぶことや通学することさえも出来ない、人の尊厳を否定し命まで脅かす残虐な事件や、人の優しさを逆手にとった詐欺事件、利益最優先のあまり人としての規範を逸脱した事件など、昨年はそんな事件が多かったとカレンダーを新調しながら思ったのはつい先日のことだ。悲しいかな、次々に起こる事件の新聞やTVの膨大なニュースに、真相をじっくり考える暇もなく、事の流れに振り回されている自分がいる。
▼そんな事を考えていた時に「…これからの日本の国の形とか、日本人のあり方とか、自分の生きる指針をもう一度問い直す必要があるのではないのでしょうか…」と書かれた手紙が知人から届いた。確かに、私たちは知らず知らずのうちに自分達の価値観の最も大切にしなければならない事をおろそかにした社会風潮を、見過ごしているのかも知れない。それが昨今起こっている事件に無関係とは言えないだろう。
▼今年で特講を開催し続けて五〇年になる。特講に参加して「われ一人」から「人と共に」への転換こそが、生きるスタンスの真理ではなかろうかという事を気付かせてもらった。特講で使われる資料「実践の書」の一節には「人は、人と人によって生れ、人と人との繋がりによらねば、自己を次代に継ぎ、永遠に生きることは絶対に不可能で、その関連を知るなれば、自己一人限りとの考えは間違いなる事が解り…」という文章がある。案外、足下のこの様な認識が今問われているのではないか。五〇年続いている特講の真価が見えてくる。
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